SageMakerの無料枠が切れたあとに発生する料金

AWSでAIの機械学習を手広くサポートしてくれるサービスのSageMaker。一言SageMakerと言っても、SageMakerは機械学習をする上でサービスがさらに細分化されている。

前回はSageMakerのサービス概要を確認しました。

SageMakerを始める上で2ヶ月は無料枠がついていて、2ヶ月間は特に費用を極端に意識する必要はなさそうです。

今回はSageMakerの2ヶ月後の無料枠が切れたあとにどれ位の料金が上乗せされるのかを見てみたいと思います。

無料枠の対象

SageMakerで機会学習をする上で全てが無料という訳ではなく、やり方によってかかる費用は変わってきます。

例えばラベル作成をサポートするSageMaker Ground Truthを使えばその料金が発生するし、機械学習をする学習データの管理でS3は使うことになるので、その料金が発生します。

無料枠は主にEC2というクラウド上で使用するサーバ(インスタンス)費用が無料となります。

SageMakerをミニマムで利用する上で主となる費用はこのインスタンス費用なので、この費用が無料であることは有難いです。

無料となるEC2インスタンスは以下の通りです。

モデル構築のためのノートブックの利用

SageMakerは「SageMaker Studio」というWEB上で動作する統合開発環境を利用するのですが、そのSageMaker StudioがパッケージングしているEC2インスタンスが必要であり、その利用が無料となっています。

無料枠として利用できるEC2インスタンスは「t2.medium」または「t3.medium」のどちらかになる。スペックの概要は以下の通り。

上記表はざっくりした概要のため、各インスタンスの詳細のスペックは違いはあります。詳細を確認したい場合はAWSの正式ページをご確認ください。

トレーニングの実施

実際にトレーニングを実施する場合は、SageMaker studioが稼働しているEC2サーバと別枠でEC2インスタンスを利用することになります。利用できるEC2サーバは「m4.xlarge」または「m5.xlarge」となります。

推論とデプロイ

推論とデプロイをする際にはトレーニング時に利用したEC2インスタンスに追加して「m4.xlarge」または「m5.xlarge」が無料で利用できます。追加できるインスタンスがトレーニング時と同じなのでスペックはトレーニングのものを参照ください。

無料枠の期限が過ぎた場合の費用

無料枠の期限が過ぎたあとに、このEC2の費用はいくらになるか見てみたいと思います。

EC2は利用時間に応じて発生する費用が異なるため、今回は無料枠と同じ時間帯利用することと仮定します。(恐らく多めの見積りになります)

モデル構築のためのノートブックの利用
  • 無料期間の適用時間が月に250時間
  • T2.mediumを利用した場合が1時間 0.0608USD
  • 為替は1ドル110円とする

上記条件においては、月額1672円の利用料となる。

トレーニングの実施
  • 無料期間の適用時間が月に50時間
  • m4.xlargeを利用した場合が1時間 0.258USD
  • 為替は1ドル110円とする

上記条件においては、月額1419円の利用料となる。

推論とデプロイ
  • 無料期間の適用時間が月に125時間
  • m4.xlargeを利用した場合が1時間 0.258USD
  • 為替は1ドル110円とする

上記条件においては、月額3548円の利用料となる。

合計:1672 + 1419 + 3548 = 6639 円

以上

いかがでしたでしょうか?

無料枠が無くなってから追加で発生する費用も思ったほど高くなくて、個人的には良かったです。

もちろん、SageMakerを利用する上でそれ以外の費用もあるので全体を見ればもっと高くはなると思いますが、それでも利用する上でかなり現実的な範囲なのではないでしょうか。

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じょうくん

2004年にシステム開発会社を設立。 引き続き、小さなシステム会社の社長として奮闘中。 Apple好き。鉄拳好き。

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