
この世界にはすごい沢山の本がありますが、自分の成長やタイミングに合わせて何度も繰り返し読む必要がある本は、数少ないですよね。
そんな奥深い本が自分の中で4冊ありまして、その4冊を熟読して実践すれば仕事人生で必要なことは、ほぼ網羅されていると勝手に思っています。
そんな仕事本の4強の1冊が「仕事は楽しいかね?」です。
自分には何か秀でた才能があるわけではないし、天才的なアイデアが浮かぶような人間でもない。けど、何かやってやりたい。周囲に埋れたくないと現状にもどかしさを感じている人に何かキッカケを与えてくれる本です。
この本の内容

この本は簡単に言うと、ごく普通の会社員がたまたま空港で出会ったおじさんにアイデアの見つけ方を教えてくれる本です。
ただ、これを読んで自分の中に落とし込めたら明日からの生活が今までと違って見えるかもしれません。それくらい読む価値のある本だと思いますし、アイデアを見つけ出すためのツールだといっても過言ではないです。
ストーリー仕立てになっていて所謂通常のビジネス本とは異なりますが、本をあまり読まない方でも読みやすい本です。この作中に出てくる会社員が読み手と同じ立場で話が進められていくので自分を重ねて読むことができます。
さて、あなたは『仕事は楽しいかね?』そう誰かに問われたとき、なんと答えるでしょうか。

もしこの質問にドキッとしたのなら、現状に不満を抱きつつも変化を嫌い、惰性の中で仕事をしているのではないでしょうか。まさに自分はそうでした。
この質問がチクリと刺さりました。自分は楽しいといえる仕事ができていなかったのです。やりたいことはあってもそれがうまくいくかわからないし失敗のリスクが高いがゆえに“試す”ことを全くしていませんでした。
ぼや~っとこんな仕事をしたいという想像をめぐらせながらも自分は凡人だしこの退屈な仕事を一生やり続けていくんだろうなと。

しかし、この本を読んで自分の仕事がマンネリ化しているのではなく、自分の思考がマンネリ化していると気づきました。
例えば上司への報告書をつくるとして、決まったフォーマットや構成になぞれば完璧な報告書ができますが、その完璧というのは自分にとっての完璧でしかないのです。
完璧は主観であり、全く関係のない人から見れば改善すべきところがあるのです。このことに気づかなければ進化はないですし、アイデアは生まれないのです。

もしも何か事業をおこしたい、新しいビジネスモデルを作りたいと思っているなら、これだけは覚えておいたほうがいいかもしれません。
世の中で成功している人やそのビジネスモデルを真似ればそれなりのところまではいけるかもしれませんが、結局は二番煎じで同じことをしている人が山ほどいます。
ただ、ここから先はアイデアを試すか試さないかで大きく変わってくるでしょう。アイデアは試してこそ初めて活きるのです。
最後に
もし起業したい、何かあたらしいものを生み出したいと考えているなら、この本を一度読んでみてほしいです。読む前と後ではアイデアの出てくる数がまるで違うことを実感するはずです。